ひとふり便り|悩みまとめ

子育て、老後、結婚、仕事、お金。 30代〜60代ミドル世代の悩みを中心にコメントをまとめています。


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■検査ばかりする医師に注意
 誤診を避けるため、患者は慎重に医師を選ぶ必要があります。内科医の名取宏さんは「検査ばかりする医師には気をつけたほうがいい」と指摘しています。医師によってアプローチが異なるため、特に初診時には注意が必要です。一方で、丁寧な問診や身体診察を重視する医師は信頼できるといいます。これらの過程は、適切な診断を導くために不可欠です。

■初診での正確な診断は難しい
 初診時に100%の正確さで診断することは難しいといえます。「後医は名医」との言葉が示すように、病気の進行に伴い診断が容易になることもあります。患者が受診する段階で症状がまだ不明瞭な場合、誤診の可能性は高まります。そのため、初診時に見逃してはいけない重要な疾患を特定することが求められます。

■緊急性のある疾患を見落とさないこと
 初診で最も重要なことは、「緊急に治療を開始しないと致命的な結果を招く疾患」を見落とさないことです。心筋梗塞や大動脈解離などは、迅速な診断と治療が必要な疾患です。これらの疾患を早期に発見することで、患者の命を救うことができます。そのため、初診時にはこれらの疾患を除外し、その後に必要に応じた検査を追加していくことが望ましいのです。

■防衛医療のリスク
 残念ながら、患者のためではなく、診療報酬や誤診リスクを回避する「防衛医療」を目的として過剰に検査を行う病院も存在します。このようなアプローチは医療費の高騰を招き、患者にとっては無駄な負担となるだけでなく、必要のない医療行為が増えることにつながります。

■問診や診察がカギ
 無駄な検査を避けるためには、ていねいな問診や身体診察が重要です。症状がいつから続いているか、どのように発症したかといった情報は、適切な診断を導くために不可欠です。身体診察によっても、さまざまな疾患の可能性を絞り込むことができ、医師と患者のコミュニケーションが密になることで、信頼関係が築かれます。

 信頼できる医師を見つけるためには、問診や身体診察を重視する医師を選ぶことが重要です。医師との信頼関係が、良い診療の実現につながるのです。これにより、患者は安心して治療に臨むことができ、最適な医療を受けることができるでしょう。


プレジデントオンライン
※この文章は要約されています。元記事はリンクから↑ 



 コメントまとめ
知り合いは、子どもに付き添って眼科に行った際、先生から「せっかく来たのだから、お父さんも検査をしませんか?」と言われ、検査を受けました。その結果、網膜剥離が見つかり、片目が失明寸前だったそうです。すぐに大きな病院に行くよう紹介状を渡され、治療を受けた結果、失明を免れました。

子どもが自分を助けてくれたのではないかと思っているようです。このような事例もあるため、検査はある程度必要なものだと考え、前向きに受けるべきだと思います。
  • 看護師ですが、20年くらい前の田舎の看護学校の先輩は脳神経外科で実習中に、学生さんCT撮ってみるってなって、学生がCT検査したらたまたま脳疾患見つかってそのまま入院した人いる。
    健康と思っててもからだの中では何がおきてるかわからないですよね

  • 網膜剥離は近視に多い。強度近視は遺伝する。おそらく子が強い近視だったので父の近視を疑った。あるいは父が度の強い眼鏡を掛けていたので疑ったのではないでしょうか。

  • 個々の事例では無駄だと思える検査をした方が良い事もあるが、公衆衛生的な視点では無駄だと記事は伝えたいのでは。
 
後医は名医、そう思うのも当然です。
医学では「経過観察」という言葉がありますが、これは単に様子を見ていれば良いという意味ではありません。経過を見て、良くなればそれで良し、良くならないか悪化すれば追加の検査や診察を行うものです。

医療資源は無限ではなく、不必要な検査を避けるために最初は様子を見ることが多く、これは医療者側だけでなく、患者にとってもメリットがあります。検査には負担があり、副作用や被曝のリスクもあります。

経過観察や対症療法の結果、改善が見られない場合に別の医者に行くと、後の医者は前の医者の経過観察を参考にすることになります。これにより、後医が名医とされる可能性が高くなるのは当然です。
  • 問診、診察、所見、検査。これらは医者が診断するための大切な情報です。医者は多様な情報をもとに診断を下しますが、前医の治療が効果がなかったという事実も重要な情報です。

    最近、ネットのいい加減な情報を鵜呑みにして自己診断をしてくる人が増えています。「ネットで調べたから自分はこの病気だ。薬だけ出せ」と言ってくる患者もいます。問診や診察、検査が必要だと説明しても拒否され、こちらも薬を出せません。
    一応、必要性を説明し診療を進めても、患者が言う診断とは全く違う結果になることが多く、詳しく説明してもネット診断に固執し、薬を強要するケースもあります。もちろん、こちらは拒否します。

    その結果、ネット信望者たちはすぐに口コミで病院を誹謗中傷。「ここは態度が悪くて最悪」と言いますが、自身のことは一切触れません。ネットの弊害はここでも顕著です。どうにかならないものでしょうか。

  • 先にみた医師による「Aという疾患を疑って治療したが効果がなかった」は、後医にとって「重要な情報」なんですけどね。まあ、患者にとっては当たりかハズレかで「ハズレ」だったわけだから、理解されないのは仕方ない。そういう職業だと思ってます。

  • 前医「ただの風邪ですね、対症療法の薬を出しておきます」
    患者「なかなか治らないんだけど」
    後医「(風邪は薬飲んだからって即日治ったりしないのに面倒臭いな)じゃあ抗生物質出しておきます」
    患者「治った!抗生物質利いた!(実は時間経過による自然治癒)」

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内科医です。
膵臓がんを画像診断なしで診断するのは無理です。現在は内視鏡とCTをセットで行うので、昔よりも見つかりやすくなっています。
ただし、膵臓がんの治療に関しては、20年以上前に卒業した時と比べて進歩したという話はあまり聞きません。今では「内科医で名医」という言葉もほぼ死語になっていると思います。
確かに、消化器内視鏡医や循環器インターベンションの治療のエキスパートは存在するかもしれませんが、一般的な医院やクリニックでできる血液検査や画像検査には限界があります。
  • 父が新型コロナに感染した後、頻繁に高熱を出すようになり、病院に行こうとしたら「後遺症」と言われて診察を拒否されました。
    それが二度続いて、父も嫌になり、原因不明の体調不良があっても病院に行かなくなりました。
    数ヶ月後、定期検診で悪性リンパ腫が疑われ、別の病院で検査入院した結果、ようやく病名が確定されました。ここまでに半年かかりました。
    1週間後、抗がん剤治療のために入院して、わずか十日で亡くなりました。肝機能不全が原因です。
    検査をしたがる医師についての話もありますが、患者が望んでいるのに検査をしない医者がいるなんて、許せません。

    筆者には「ふざけるな」と言いたいです。

まさにその通りです。私も医師ですが、診断において最も重要なのは診察です。
疾患の診断は犯罪捜査に似ています。まずは現場検証と聞き込み調査で容疑者を絞り込み、アリバイを調べていきます。この地道な聞き込み調査が診察に相当し、鑑識の化学捜査が検査にあたります。

最初から犯人を決めつけてしまうと、誤認逮捕(誤診)につながりますよね。疾患診断も同じです。
  • 本人の自供だけだと、誤認逮捕になってしまう。本人が必ずしも真実を述べているとは限りません。
    そのためには、証拠として検査が必要ですね。

  • だけど中には、質問しても答えない患者もいますからね。
    「分からない」と答えたりするんです。
    「お前が分からないなら、誰も分からねえよ」という話なのに。
    それでいて、検査さえすればいいと思っている患者も一定数いるのが現実です。





会話4









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